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団員の声

「アルスの10年を振り返って」と「アルスと私」と「アルスの将来」

私とアルスは11年の付き合いになります。結成当時は私もアルスも先生も(笑)皆若かったな、なんて今思い返しています。

アルスの趣旨である「挫けず妥協せず」を大きく掲げ、小さく活動していたた頃を懐かしく思います。アルスにいる全員が『一般バンド』ほぼ初心者といった感じで、世の中にどんな一般バンドがあるのかすらよく知らず、熱い思いだけを心に秘めたあの期間。なかなか人も集まらず、ただ漠然と「いつか大勢で凄い曲をかっこよく演奏するに違いない」と思っていたように思います。その自信はどこからくるのか?多分、そこにいたアルス創立メンバーを強く信頼し、この人達と一緒なら、多分誰も挫けたり、妥協したり、逃げ出したり、嫌になったりすることは無いという確信があったのだと思います。

活動を始めてからはホントに山あり谷ありで、それはもう楽しかったです(今思えば)。初期の頃の団員募集にはホント苦労しました。インターネットが普及していない時代で雑誌媒体等への掲載が主でしたが、それらの出会いは最悪なものの方が多かったような…。精神的に弱い人間ならとっくに人間不信になってもおかしくないような事も多々ありましたが、幸い強い方の人間なのでよかったなと思います(笑)。仕事の為でも、プライベートの為でもなく、アルスの為に携帯電話を買ったのも懐かしく思います(笑)他の団員はみんな持っていない時代でしたが(^^;

この11年で数えきれないほどの人々と出会い、そして別れもありました。お互い惜しみながらの別れもあれば、あまり良い別れではなかった人もいます。ただ、どの人も間違いなく「音楽が好き」なんだと思います。 11年間アルスを通じて感じたことは、同じ「音楽が好き」「楽器を吹くのが好き」にも色々な形があるんだなってこと。そんなことは始めから分かっていたようにも思いますが、ここ最近特に強く思わされる事が多かったのかな…。一緒にバンドをやるにあたって、やはり「同じ方向を見ている」という事の大切さを感じています。十人十色というように、色んな人がいますから色んな思いがあって当然ですが、向いている方向が同じであれば、お互い刺激しあって素晴らしい音楽が作れるんじゃないかなって思います。人間関係も、音楽も、思いやりを持ってお互い支えあって、お互いを尊 重して…そして勿論自己主張も忘れずに…そんな風に出来れば素敵なものになるんじゃ ないでしょうか。
 
こうして色々考えていると、私はアルスにいることで人間的にも音楽をやる人としても、成長させてもらえたなって思います。アルスに育てられた感じ(笑)

吹奏楽に出会った頃からの思いは、「人に感動を与える音楽」をすること。アルスはそれが出来るバンドだと思っています。とはいえまだまだ感動は与え切れていません。まだまだ出来ることは沢山あります。まだまだやり切れていないことも沢山あります。それらを少しずつでもこなしていけたら、きっとお客さんから今まで以上の惜しみ無い拍手がいただける日が来るんだと……色々な信念は曲げずにこれからも突き進んでいけたらなぁと思う今日この頃であります。

こうして今も熱い思いで語らせていただけるようなアルスを続けていられるのも、色々な方々の支えがあってのことです。後援会の皆様、今までのたくさんのお客様方、家族…本当に感謝感謝です…!

しかし、誰よりも井山先生に感謝しているのが正直なところです。この方がいなかったら今のアルスはありません。アルスは熱い人が多いですがこの方にはかないません!自他ともに認める「吹奏楽オタク」であり、音楽に関してだけでなく、こんなに熱い人はあまり見た事がありません(笑)。音楽監督であり常任指揮者であるとともに、心は団員である井山氏あってのアルスと言っても過言ではありません。

これからはそんな井山氏に負けぬよう、熱い気持ちでアルスと付き合っていこうと思っている副団長でした!

04年12月 みき(Horn)